四百年近く前の本がネットの荒れ具合を見抜いていたとしか思えない

 

まずはいきなり引用から。

人から恩恵を受けた時は、どんなに深くても報いようとしないのに、
恨みに対しては、どんなに浅くても必ず仕返しをする。
また、人の悪事を聞いた時は、それがはっきりしたことでなくても疑わないのに、
善い行いは、それがはっきりしているのに疑って信じようとしない。
このようなやりくちは、人の心の冷酷さの極みであり、薄情の甚だしいものである。
だからよくよくそのことを戒めるようにしなさい。

これ読まれてどう思いますか?
僕は、「まるで今のネットの荒れ様を指してるようだ」って思いました。

上記は四百年近く前に書かれた本「菜根譚」の一節です。
私利私欲に惑わされることなく、
心穏やかに正しく生きていくための考え方なんかが
断片的に並べてある書物。

菜根譚 (講談社学術文庫)

菜根譚 (講談社学術文庫)

数年前、藤巻幸雄さんの講演を聞いた時、
「菜根譚なんてね、面白いっすよ、今読んでも。ホントに。」
と仰ってたのを聞いて買ってみました。

僕はこれをトイレに置いてて、気が向いた時にぱっと広げ、
気が向くだけ読む、って使い方をしてるんですが
時々、自分がおかれてる状況や考えてることとつながって
はっとすることが、ままあります。

で、今日は冒頭の文に出会ったというわけです。

すごいびっくりした。
まるで、今のツイッターやネットの状況を見通していたかのようだ。
特に、「悪事をした」って不確かな情報でも簡単に信じて叩くのに
「いい事をした」ってのは、何か裏があるんだろうとか
いやいやその人ほんとうはこんな嫌な人なんだよ騙されるな、ってなかなか信じない。
よく見かけますよね。
見かけるだけじゃなく、自分でもそういう傾向はなきにしもあらず。


でも。よく考えてみたら。
ネットの様子を予見していたはずがない。
四百年前から、人間ってのはそういうもんだってことなんだろう。

ネットでそれがはっきりわかるようになってしまっただけ。

なんだかね。
しょうがないんでしょうかね。

photo credit: ToniVC via photopin cc