エラい人でも使えてない統計学を、さらっと会得しとこう。統計学が最強の学問である レビュー

 

これ、いまさらだけど読みました。
かなり面白かった。

統計学が最強の学問である

統計学が最強の学問である

ざくっと言えば
統計学ってのは大雑把に事実をつかむためのもの。
少ない経験を元に偏った結論を出しちゃうくらいなら
統計学が培ってきた正しいやり方で大雑把に事実をつかんだ方が
よほど成果をあげられるよ」
という話。


確率が理解出来ないイタい人はネットで見てても多くいますが
統計もそうですね。

思い出すのは数年前の愛知県日進市の花火。
花火大会で、復興支援を兼ねて福島産の花火を使おうとしたところ、
放射性物質などの不安から
反対の電話が多く入って取りやめにした、という話。

多くってどれだけだよ、と思ったら二十件くらいだって。

電話する方も、取りやめにするほうも、
なかなかに救いがたいなぁ、と思ったものです。

日進市の人口は約9万人。
そりゃそれだけいれば、
ろくに放射性物質とか勉強せずに騒ぎたがる人は
そのくらいいるだろう。
集団で見ればそれは仕方ない。
だけどなぜそれで花火を取りやめる?
実際はほとんどの市民が花火に賛成だったろうに。




わからないものは
盲目的に信じるか、盲目的に疑うか。
普通はそれしか出来ない。だから日進の花火みたいなことが起こる。
しかし少しでもリテラシーを持っていれば、なんとなくおかしいな、とかの感覚が働く。

そして、その程度の統計リテラシーなら、この本を読めば手に入る。


後半は概念的な話じゃなく、さらっと統計学全体に触れるような話になっていて、
正直、ちょっとついて行くのがしんどいけど、わからなくても恐らく大丈夫。
前半で、
そもそも統計とはどういう考え方のものなのか
どんな前提で成り立っていて、その強みと弱点は?
というところをイメージ的に捉えられる。

ほとんどの人にとっては、そこがキモであり必要十分。
いかにもそれっぽい根拠データを示されても、それが
真摯に正しい調査を経たものなのか、
恣意的で本当の姿を反映していないデータなのかがつかめるようになるだろう。
もちろんある程度のトレーニングは要るだろうけど。

それこそが本書を読む意義であり、到達点。
それが分かればOKだ。

というわけで、悪いレビューは気にせず手にとってみることをお勧めします。