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壮大な結果論。(ただし愛を込めた)グレイトフルデッドにマーケティングを学ぶ レビュー

書評
 

この本、読みました。
かなり前に出た本だけど。

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

ま、面白かった。

グレイトフルデッドがやってきたことを
今のマーケティングの文脈で解説しているだけなので、
はっとするような目新しい話はない。
ただ、何十年も前に、フリーミアム、エコシステム、
オープンイノベーション
グレイトフルデッドが体現していたってのは、面白い。

でも「現代の主流マーケティング手法を
そんなに昔からやっていたなんてすごいね」
というのは、ちょっと違うと思う。

何十年も前には、フリーミアムについて書いたマーケティング本なんてないわけで、
つまり彼らは自分の頭で考えてやっていた。
だけど彼らはたぶん、「変わった成功のしかた、あるべきマーケティング手法」を狙っていたわけじゃなく、
好きなこと、やりたいこと、気持ちいいことを
常識にとらわれず追求していただけ。
その音楽と同じように、「現状にとらわれない。実験的であること」が彼らのマーケティングスタイルだったわけだ。

それを、熱狂的なファンが今現在の状況に照らし合わせて、結果論で論じているだけ、の本という解釈が正しいと思う。
でも、だからダメというのではない。

言うたら、グレイトフルデッドが好きでたまらない人が、
マーケティングというテーマで熱く語ったら、きれいに筋が通っちゃった、みたいなこと。
それでも対象への愛があるから、なんか読んでて面白いんだよね。

まじめにこれでマーケティングを学ぼうとするよりは、
面白い切り口のバンド伝記 として読んだ方が楽しめて
そしてほんのちょっと参考になるのだと思う。

いいんじゃない、それくらいで。